ETC車載器は、現在、日本ロードサービス株式会社(JRS)と信販カード会社等とのタイアップに
よるETC車載器リース制度を利用することで、無料で手に入れることができます。
しかし、機器の取り付けについては、業者などに依頼する場合、その費用を各自で負担しなくてはなり
ません。その金額も、アンテナ一体型が3500円〜分離型が5500円(価格は参考)と車載器を無料で手に入
れる方にとっては、決して安いものとはいえません。できることなら、業者に取り付けを依頼せずに、
自分で取り付け、経費を節減したいものです。
そこで、本サイトでは、わたしたち素人でもできる取り付け方について説明します。
改訂 2007年10月31日
作成 2007年9月1日
●セブンドリーム・ドットコム (セブン・イレブン)
車載器を載せたい車が何台もある場合、こちらがお得です。
ETCカード1枚、車載器は申請台数分無料で入手できます。(申請は1人5台まで)
ただし、本体送料500円と、サポートサービス料240円(こちらは24ヶ月後に支払い)の
合計740円がETC1台ごとにかかります。取付費用は個人負担となります。
セブンドリーム・ドットコム ETC車載器
●YAHOO!
すべて無料で手に入れたい場合、こちらがお得です。
現在、YAHOO!カードとETCカードを同時に申し込むと、ETC車載器も無料で入手できます。
もちろん、YAHOO!カードもETCカードも、入会金、年会費は永久無料です。さらに、
ETC車載器のセットアップ料金や送料も全部無料です。サポートサービス料もかかりません。
但し、カード1枚に対し車載器1台です。2台目以降は家族カード(入会金、年会費無料)
でETC車載器を無料で入手することもできます。取付費用は個人負担となります。
なお、ETC車載器が無料でもらえるキャンペーンは11月末日まで(延長の可能十分あり)に
手続きが完了した方が対象となります。
Yahoo! JAPAN ETCカード 詳細は、左上のETC車載器が0円を参照
ここに記載してある内容については、あくまでも本サイト管理者個人で考案したものであり、ETC車
載機器メーカーや自動車メーカーによる技術指導を得たものではありません。
したがいまして、本サイト掲載内容に従い、または、参考にし、作業されたこと等により、所有の自動
車ならびにETC車載器等に生じた不具合や故障等の損害や、作業や使用による身体への傷害等について、
サイト管理者は一切補償はいたしません。
なお、電気を扱う作業を伴いますので、感電防止等安全に十分に配慮のうえ、作業いただきますようお
願いいたします。また、必ず車載器の説明書等の安全上の指示にしたがい、注意事項を厳守して作業を行うよう
お願いいたします。
少しでも、不安のある方は、取付業者等に依頼されることを強くお勧めいたします。
@車載器: アンテナ分離型 (J−HP101B 古野電気[株]製)
→アンテナ ダッシュボード設置型
A自動車: 日産 リバティー (M12)
B電 源: 場所 ヒューズボックス(ミニヒューズ仕様)
系統 イグニッション(キーをONもしくはエンジン作動時に電気供給)
※上記に通電した空きのソケットがあること
※たとえ条件(環境)が異なっても、応用が可能と思われますので、参考にしていただければ幸いです。
●電源の場所にヒューズボックスと系統にイグニッションを選択した理由●
ETC機器作動のためには、電源が必要なことはいうまでもありません。
その電源を確保する方法は、A.バッテリー直結 B.ヒューズボックス
C.シガーソケット D.他の電子機器と電源の途中に接続−の4つがあります。
みなさんは、誰でも知っている!?シガーソケットから取るのが一番簡単だと思われ
たかもしれません。確かに、シガーソケット用のプラグを準備し、それをETCと接続
するだけで事足ります。
しかし、自動車の電源の系統は大きく分けて3つあり、@バッテリから直接電気が
供給されるもの(キーのON、OFF、ACC、STARTに関係なく常に電気が供給
される状態)Aキースイッチを入れ、エンジンをかけない状態で、はじめて電気が供給
されるもの(キーはラジオやCDが聞ける、アクセサリー ACC の位置)BキーをON
ないしSTART位置にしてはじめて供給されるもの(エンジン作動作動時もしくは警告
パネル等の電気が点灯している状態 イグニッション電源)、機器の用途により別々の
電源の系統に接続されています。したがいまして、ETC車載器をどの電源系統に接続
するのが最も良いかということを考えなくてはなりません。
@電源をヒューズボックス内のイグニッション系端子から、作製した銅板等
の金属製コネクターを通じて供給。マイナスは、車体に接続されたネジへ接続。
Aアンテナ分離型のETC車載器の アンテナをダッシュボードへ、本体を
ハンドルケース上部へ設置
※作業の都合上、@Aの作業の順番が前後することがございます。
テスター
通電テストに使用します。
ハンダゴテ
ハンダ
銅線(10cm程度、+(プラス)端子用のため、色は赤のほうが配線を見分けるのに便利)
※赤・黒2本1組の銅線でなくてもよい。使用するのは1本だけである。
銅板(電気を通しやすく、ハンダ付けが容易な素材なら何でも可能)
ヒューズホルダーに差込むためのコネクターとして加工します。
銅板等の厚さは、ヒューズの金具の厚さを参考に準備願います
カッターナイフ
あれば、リードストリッパー等
銅板を加工したり、銅線の切り取り、加工に使用します。
金切バサミ
または
鉄切ノコ
(銅板加工用ですが、銅など柔らかい素材を切断する場合はカッターナイフで代用可)
千枚通し(キリ)
銅板等に電源コードを接続する穴を開けるために使用します。
金づち
銅板等に穴を開けるために使用します。
ラジオペンチ
小さい金属などをつまむために使用します。
プラスドライバー
車体に固定してあるネジを抜差しするのに使用します。
車体に固定してあるネジは、きつく締めてあることが多いので、
インパクトドライバーなどがあればなお良し。
≪参考≫
ヒューズソケットへの差込端子を作るのが面倒だったり、作れないという方のために
オートバックス ミニ平型ヒューズ電源 30A(日産リバティ)
オートバックス 平型ヒューズ電源 30A
378円は手間隙を考えるとハイ・コストパフォーマンス!?
ヒューズボックスを探す
概ね運転席側にある。
ハンドル脇のパネルの下に概ね配置してある
窪んだ取っ手があるので判別が付きやすい
取っ手に手を差し込み、手前に引いて、ふたを取り外す
ふた(表)
ふた(裏)
ふた(裏:拡大写真)
10A、15A、20Aは電流の量を示す
BAT、ACC、IGN1、2は電源を示す
BAT バッテリ
ACC アクセサリ
IGN1、2 イグニッション
各名称は接続された機器を示す
空白は機器が接続されておらず、空いていることを示す
ヒューズボックスの内部
空きのヒューズソケットが複数あることが確認できる。
ふた裏の表示を見ながらヒューズの内容を確認する
→右寄りの上下2箇所がIGN系なので、そのうちのどちらか良いほうを使うことにする
【参考】ヒューズ取り出し用ピンセット
予備のヒューズ
【参考】取り出した ピンセット
【参考】取り出した ミニヒューズ
青 15A、黄 20A、赤 10A
キーの位置表示
作業によって、キーを回す必要があるので、キーの位置と電源の状態を確認しておく。
0(LOCK) キーの抜差し、ハンドルロック
1 ハンドルロック 解除
2(Acc) アクセサリ CD、シガーライタ通電
3(ON) イグニッション エアコン、メータ通電
4(START) エンジン始動
ヒューズケース内の通電テスト
ヒューズケースが空いていても通電していない場合がありますのでそれを調べます。
テスターを電圧測定用のレンジに切り替える。DC50vの位置に合わせる。
10vの位置でも通電は確認できるが、針が振り切れるので大目のレンジに合わせておく
プラスの電極(赤)をヒューズボックス内の空きソケットの、バッテリー側の
電極に当てる。
※電極の方向は、車種、メーカーによって異なります。
このとき、プラス端子に当てたテスターの検査棒のビニール等で被覆されて
ない金属部分に触れないこと。感電する恐れがあります。
マイナス(黒)は、ドアなど車体の金属部分を利用する
厚めの塗装が施されている部分は電気を通しにくいので、塗装されていないネジなどを利用する。
テスターのマイナスの電極を当てる
キーを3(ON)イグニッションに回す
エンジンは始動しない。マニュアル車の場合、万が一エンジンが始動しても
良いように、シフトレバーはニュートラルにしておく。
テスターの電極を当てたまま、キーの操作は不可能なので、感電しないように、
キーを回した後に電極を当てるなどの方法を取ってください。
テスターのDC50のメモリを読むと、4vを指している。
ネジに塗布されている塗料の影響か、もしくは電極の当て方が不十分であることが考えられる。
が、ヒューズソケットに電気がきていることを確認できればこれで十分である。
この位置で通電していなければ、差し込む端子を変えてみるか、ソケットを変えて
計測してみる。
キーを0(ROCK)に戻す
通電が確認できたら、バッテリーがあがらないように、すぐにキーをロック
の位置に戻しておく。
キーの位置がそのままだと、作業中に感電する恐れがありますのでご注意願います。
マイナスの銅線を接続する場所を探す
自動車の電源のマイナスはヒューズボックス付近に端子として設けてある他、
車体自体がマイナス端子として役割付けられている。我々素人にはヒューズボックス
付近のマイナス端子を探し当て、そこへ接続するのは困難なので、車体や車体に
止めてあるネジを利用することにする。
写真は、ヒューズボックス下のネジ。
上のネジはドライバーで取れないので、他を探すことに・・・
アクセルやハンドルなど運転操作に邪魔になるところを避け、取り付けやすいところを探す。
運転席、左足元にネジを発見。
ネジ(拡大)
ネジが車体と電気的につながっているかを確認する
テスターを抵抗測定用のレンジに切り替える。R×10の位置に合わせる。
抵抗の値を調べるためではなく、ネジと車体がつながっているかどうかを測定
するためなので、レンジ選択はこだわらなくて良い。
ネジに一方のテスターの電極を当てる(プラスでもマイナスでもかまわない)
テスタのもう一方の電極をドアなどの車体に当てる(プラスでもマイナスでもかまわない)
抵抗なし=車体とネジが電気的につながっている
抵抗値は0を振り切れてしまいました。
厳密に言えば、テスターのプラスとマイナス極を相互に当てて、ゼロオーム
調整をしておく必要がありますが、抵抗値を計るのが目的でないため割愛させ
ていただきます。
【参考】
テスター使用後は、レンジを抵抗(R)値計測以外の、電圧(V)か電流(A)
測定用のレンジに変えておくこと。
電圧、電流の計測は外部の電気を使用しているのに対し、抵抗の計測はテスタ
本体の電池を使って行っているからである。
写真にはありませんが、右上のヒューズケースについても通電が確認できました。
→電源を右上のIGN1の空ヒューズケースから取ることにしました。
※下の方は、すぐそばにエンジンの点火系や燃料系の回路がります。
それぞれ、独立した配線なので問題ないと思いますが、万が一ということを考えて、右上の空きソケットを使用することにしました。
銅板等の金属製の板を準備する
ミニヒューズを参考に、端子の形状、大きさを決める。
出来上がった金属製端子とミニヒューズを並べて撮影
キリと金づちを使って、銅線を接続するための穴を開けます
穴の大きさは、銅線が入る大きさとなります。
非常に柔らかいので、優しく打ち込んでいきます。打ち込んだ力で、
銅板が変形したりしますが、金づちでやさしくたたいたりして、形を
整えてあげます。このとき、穴が再びふさがることがありますが、
キリで穴の部分をやさしくねじ込むと、穴が元通りになります。
穴を開けた後の金属端子
出来上がった、端子をヒューズケースの中に差し込んでみます。
どうやら、ぴったりのようでです。
これで、金属端子の作製は成功です
約10cmの長さの銅線を準備する
ニッパー(リードストリッパー付属)やカッターで切り落とす。
手持ちの銅線が赤黒ペアの銅線で、必要なのは赤(黒でも可)なので、双方を分離する。
銅線の片方の端のみ、ビニールのみ約5mm切り落とす。
5mmほど片方の端のビニールが切り落とされた銅線
銅線の端をねじって、銅線のはしがばらけないようにする。
銅線を、準備しておいたヒューズソケット用の金属端子の穴へ差し込む。
銅線の先を折り返す。
折り返した後、裏返して見た写真
端子と銅線をハンダで取り付けます。
やけどしないように気を付けて作業します。
成功した半田付け
この写真と同じ機能をする部品が「ヒューズ電源」という商品名でオートバックス等のカー用品店で販売されています。
ヒューズ電源をご準備の方は、この辺りから加工作業が始まります。
オートバックス
ミニ平型ヒューズ電源 30A(日産リバティ)
平型ヒューズ電源 30A
ETC車載器と電源を接続するコードを準備する
赤いケーブル接続用端子の黒いコードが接続されていない方のケースを、
爪などを使ってこじ開ける。
銅線のもう一方の端は、ケーブル接続用端子に取り付けます。
銅線をケースに当てて、ビニールを切る長さを測ります。
銅線がはみ出ないほどの長さに調整する。
金具が当たる場所のビニールををカッター等で切断する。
銅線自体を切らないように気をつける。
円く切った銅線の端のビニールをもって、ゆっくり1〜1.5mmずらします。
試しに、ケーブ接続用端子に、ビニールを切った電線を乗せてみます。
ぴったりのようです。長さが適当かどうか確認できたところで、端子から
電線を外しておきます。
もう一方のケースもこじ開け、金属の端子を取り外します。
そして、取り出した金属の端子へ、赤い銅線の金属部分を差し込みます。
接続部分の拡大写真
金属の両側から、ラジオペンチなどで挟み込み、ゆっくりと圧着します。
このとき、力を入れすぎると、金属柔らかいので、変形してケースに戻したときに、
ケースのふたが閉まらなくなるので注意が必要です。
ゆっくりと!でも力は入れすぎないように。
電線と端子の接続がうまくいったら、元通りにケースの中に端子と銅線を収めます。
これで、銅線の加工は終了です。
定規などを利用して、規定の場所にアンテナを設置する。
フロントガラスの端から5cm以上。
ガラスの淵ちかくは、指の入る隙間もないので、定規などを利用して
コードを押し込み、車の外から見えなくなる位置にして体裁を整える。
固定用の両面シールをマニュアルの指示通り貼る。
固定シールを貼ったETC本体。
ETC本体を設置
運転操作に支障のない場所を選ぶ。また、動作や警告音・ランプが
確認できる位置を選ぶ。
今回は、ハンドルケースの上を選びました。
なお、ハンドルの高さが変えられる車が最近多くなっていますので、
テープで貼り付ける前に、ハンドルを上下するなどして、本体やコードが
ハンドルの上下移動に邪魔にならないかや、ETCカードの抜差しにも
支障がないかを確認してください。
ハンドルケースの上にすっきり収まったETC車載器と遠くに見えるアンテナ
ケース止めねじ用の窪みにはまる様に、マイナス端子の金具をややLの字に曲げる。
運転席足元のカバーのねじへ、マイナス端子を接続する。
このネジが、走行中に緩むなどしてETCのマイナス端子が外れると、ETCの電源が
切れ、機能しなくなる恐れがありますので、ネジは少し硬めに締めておきましょう。
コードは、フレームとフレームのつなぎ目にわずかにある窪みに沿って
押し込むか、這わせて外観を整えます。
コードは絡まないように、そして、プラス、マイナスがわかりやすいように、
車載器付属のタイラップやビニール付の針金で縛っておく。
余ったコードはすべて、ハンドル下のパネル裏に差し込みます。運転中に落ちて、
ブレーキ操作の支障にならないように注意してください。
ヒューズソケッ内のバッテリー側の端子にETC車載器のプラス端子を差し込みます。
キーを3(ON)イグニッションに回す
電源が入って、青いランプが点ったETC
さあ、ETC車載器を乗せて高速道路へ・・・・
走行テスト実施次第、動作の状況などについて報告させていただきます。
テスト走行を実施次第報告いたします。