ハードディスクの仕様は、内蔵型、外付型の区分をはじめ、10GB(ギガバイト)程度の容量の少ないものから、1TB(テラバイト)
以上の大容量ものまでさまざまです。内蔵のハードディスクは、自分での交換は困難で、ソフトの相性等で使用できる機器が限定
される等の制限があります。それに比べ、外付けのハードディスクは、概ね、どのパソコンにもUSBで接続して使用できるため、
外付けハードディスク内のデータをいろいろなパソコンで共有できるといった汎用性があります。そして、サイズは、ジーンズの
ポケットに入る大きさからあるため、取り外して持ち運びができるなど携帯性に優れています。さらに、内蔵されていない分、修理や
新しものとの交換(換装)が容易にできることなどの利便性があります。
現在、ハードディスク本体(製品ではない単体)については、インターネット等で、個人で入手可能で、主として内蔵型のものを
交換するのために購入される傾向にあります。内蔵型のハードディスクの交換はある程度の知識や技術があれば、業者に依頼せ
ずに個人で可能で、工賃等を削減できるためです。また、ハードディスクの価格は10GBあたり1000円前後と安価なことから、
以前に比べ、手ごろな価格で大容量のハードディスクを使えるようになっているので、とても魅力的なものとなっています。
一方、ハードディスクケースというものがありますが、ディスクトップやノート型パソコンで使用しているハードディスクを、故障や
交換のために取り外し、内部のデータ等を利用するために、このケースが使用される傾向にあります。わたしたち、素人は店頭で
このケースを見て、「何に使うのか」と疑問に思っても、その用途も見当がつかず、既製品のハードディスクに目を移したり、見過ご
してしまのが現状だと思われます。そもそも、ハードディスクの交換を必要としない人は、このケースの存在すらも知らなかった
のではないと思います。このように、ケースはわたしたち素人には、縁遠いものですが、ここで、視点を変えて見ると、このハード
ディスクケースに、まったく新しいハードディスクを購入し取り付けることで、市販されているような、持ち運び用のハードディスクを
簡単に作ることでき、こわたしたち素人にのこのケースが、とても身近な存在になってくるのです。
わたしたちは、ひごろから、既製のものに慣らされてきて、自分で作製するということから遠ざかり、また、そのようなことを遠ざけて
きたような気がします。それは、一番便利なことでお金さえ払えば実現できることで、一番容易だから仕方ありません。また、自作
すること自体が、技術的に不可能な場合もありますし、自作に要する費用もかえって多いことがありま。また、たとえ製作が可能で
あっても、出来上がりが、既製品に比べ劣る場合もあるでしょう。それ故に、自分で製作することに、かえって慎重に成らざるを得ない
のが現状かもしれません。かといって、ここで簡単に既製品に走ることをしては、既製品業者の思うつぼです。かりに、ハードディスク
ケースが頑丈で、ケースはもとより中に入れるハードディスク自体が安価で、性能や概観が既製品に見劣りしないのであれば、
むやみに既製品に走ることもありません。たとえば、ジーンズのポケットに入るサイズの2.5インチ(主としてノートパソコンに使用され
ている)の外付けハードディスクを自作する場合、ケースが1,000円程度(接続ケーブル、ドライバソフト付)、ハードディスクが160GB
で10,000円前後で、合計11,000円。一方、既製品の場合、最低13,300円〜です。なお、200GB位で既製品と自作品の価格は
ほぼ同等となります。また、160GBよりも容量が少なくなるにつれ、自作と既製品との価格差が広がっていき、自作のほうが明らかに
安くてお得になります。また、万が一ハードディスクが壊れても、中のハードディスクを交換するだけですので、経済的です。
そこで、本サイトでは、素人でも簡単に安く作れる外付けのハードディスクの作製について説明いたします。
平成19年9月18日(2007年) 公開
楽天市場で最安値の製品をさがす!
ここに記載してある内容については、あくまでも本サイト管理者個人で考案したものであり、パソコン
メーカーやHDメーカー等による技術指導や指示を得たものではありません。
したがいまして、本サイトの掲載内容に従い、または、参考にし、作業されたこと等により、所有のパソコン
ならびにハードディスク(ハードディスク内のデータやソフトも含む)等に生じた不具合や故障等の損害や、作業や
使用による身体への傷害等について、サイト管理者は一切補償および賠償はいたしません。あくまでも、
自己責任において作業を行ってください。
なお、製品等に備えられた説明書、注意書き等があれば、それにしたがって作業を進めるようお願いします。
繊細な精密機器のため取り扱いには十分に注意してください。
また、自分で修理、交換した場合、交換した部分はもとより、交換が原因となる他の故障についても、
メーカー保障の対象となりませんので、あらかじめご了承願います。
少しでも、不安のある方は、自分で作製せず、必ず、既成の製品を購入、使用してください。
@ハードディスク:Toshiba MK4020GLS
(2.5inchi 9.5mm 40GB DC+5V 0.7A & 3.3V 0.5A 4,200RPM パラレルATA 東芝)
Aケース:2.5 HDD COOL BOX
(2.5inchi 9.5mm USB2.0、1.1<パワーサプライ:電源不要 USB Bus 付属> 転送速度480Mbps、
パラレルATA、アルミニウム合金 Windows98SE/Me/2000/XP、
Mac OS対応 ドライバソフト、USBケーブル付属、フリーダム)
B動作確認用パソコン: Panasonic Let's note CF-T1 RWAXR
(ナショナル・パナソニック 松下電器産業[株])
COS Windows XP Service Pack 2
パーテーションニング フォーマット
拡張パーティションのみで論理ドライブは分割しない、NTFS形式
D使用目的
外付けデータ用
※たとえ条件(環境)が異なっても、応用が可能と思われますので、参考にしていただければ幸いです。
※なお、これ以降に掲載されている写真は、jpeg形式で収録されています。拡大して、内容を確認されたい場合は、
マウスボタンを右クリックして、「名前をつけて画像を保存」して、閲覧ソフトでご覧ください。なお、一部の図や表は
クリックすると、ブラウザで別画面により詳細を確認できるようになっています。
ハードディスクは、サイズ 1.0〜3.5(例)インチ、容量 20〜3000GB(例)をはじめ、さまざまな規格があります。
パソコンによっては、ある一定の容量(GB)を超えるとハードディスクを認識せず、使用できないので、
用途やパソコンの仕様によって、適切な製品を選択し使用しなくてはなりませんし、さらに、決められた仕様の
ケースにハードディスクを収めなくてはなりません。
そのため、自分のパソコンの仕様や換装するハードディスクやケースの仕様を正しく理解しておかなくては
なりません。
●ハードディスクの選定●
はじめに、これから購入する、もしくは、使用する予定のハードディスクがパソコンで使用できるかを把握します。
●HDの容量(GB)の認識の制限、限界
ハードディスクの容量の認識の制限は、大きく分けて、3の要素が作用して発生しています。
@HD のソフト
ABIOS のソフト
BOS のソフト
外付け、データ用→@、Bで判断
外付けで起動用、又は内蔵→@、A、Bで判断
以下の表でソフトの性能を割り当てていくと、ご使用のパソコンの容量制限が分かります。
容量制限はこの他にありますが、ここでは、主な例を掲載しました。
ハードディスクを外付けで、且つ、起動用ディスクとして使用しない場合、@とBでハードディスクの
容量制限を判断します。
ハードディスクをパソコン内に内蔵して使う場合や、外付けで、起動用ディスクとして使用する場合は、
@ABのすべての条件により、ハードディスクの容量制限を判断してください。なお、外付けで起動ディスクの
機能も持たせる場合で、以上の条件が合ったとしても、パソコン自体がUSBハードディスクを起動ディスクとして
認識できないものがありますので注意が必要です。BIOS確認画面で、起動項目にUSB HDの選択肢がなければ
起動ディスクとして使えないということです。もちろん、データ用のハードディスクとしては、利用可能です。
外付けか内蔵か、起動用かデータ用かでなぜ判断基準が異なるかというと、大まかに言えば、起動時
にはBIOSがハードディスクを管理するのに対して、起動後は、OSがハードディスクを管理するからです。
したがいまして、ハードディスクを外付けで使用する場合は、制限も緩和されます。
下の表から、大体2002年以降のパソコンであれば、OSやファイルシステムの規格も大容量のハードディスクに対応
しており、ハードディスクの容量の制限に頭を悩ますこともなさそうです。
なお、表の内容だけで限界を判断せず、改めて各自で制限について確認願います。
内蔵ハードディスクの換装はこちら
DIY JAPAN HDの換装、キーボードの交換
※この表はPDFで作成しています。ご覧になりたい方は、表をマウスボタンでクリックしてください。
参考
制限についての全般的なこと
ひびきつくねの「ハードディスクのお約束」(計算式を使って説明)
tadachi-net.com(容量別に説明)
Maxtor WHITE PAPER(グラフ等を使って説明)
ATAの性能(時系列列で説明)Wikipedia)
INT13とファイルシステムの関係(ITAYA)
ファイルシステムとOSの関係(NTFS.com)
用語
ATA(Advanced Technology Attachment)ウィキペディア(Wikipedia) ATA
FAT(FAT(File Allocation Table)ウィキペディア(Wikipedia) FAT
NTFS(NT File System)ウィキペディア(Wikipedia) NTFS
ファイルシステムウィキペディア(Wikipedia) ファイルシステム
INT13(Interrupt 13)Wikipedia INT13
●制限、限界の解除●
上記のような限界を解除する方法は、様々なサイトで紹介されていますが、ここでは、解除をする必要がないことを前提に
作業を進めていきますので、解除の方法は割愛させていただきます。したがって、以下のような、参考となるサイトやソフトを
紹介するにとどめることにいたします。
判定
ちょっと昔のパソコンの場合で、8.4GB以上使用する場合
I・O DATA HDD使用判定プログラム
ATAPIドライバのバージョンが5.1.2600.1135又は5.1.2600.1152以降かどうかを確認
WindowsXPで160GBのハードディスクを認識しないの?(パソコン温泉内)
HD設定
日立・IBM HD(Hitachi Global Storage Technologies)
BIOSに起因する制限の解除(8GB、32GB、128GB)
HGST Feature Tool(Device Capacity)
Western Digital Dynamic Drive Overlay (DDO)
Data Lifeguard Tools 11.2.for DOS(CD)内 DDO
Data Lifeguard Tools 11.2.for DOS(FD)内 DDO
EZ-BIOSを配布しない旨の説明
OS設定
Windows95/98/98SEのFDISKコマンドで64GBを超えるHDを使用する場合
Microsoft FDISK で64GB以上の認識
Windows98/Meで、128GB以上使用する場合
Microsof FDISK.EXE 128GBを超えるHDパーテーション
Windows 2000 で、137GB以上使用する場合
Microsof Windows 2000 48ビット理論ブロックアドレス サポートについて
Windows XP で、137GB以上使用する場合
Microsof Windows XP 48ビット理論ブロックアドレス サポートについて
●ハードディスク 仕様の把握●
ネットなどで扱われているハードディスクの多くは元から説明書等が備わっていない、
業者向けのバルクというものです。説明書の入手等も自分で行わなくてはなりません。
パソコンに備わったマニュアルや、ハードディスクに貼ってあるラベル、ハードディスクを製造した
企業のホームページ等から情報を入手し、確認します。
Toshiba MK4020GLS
(2.5inchi 9.5mm 40GB DC+5V 0.7A & 3.3V 0.5A 4,200RPM ATA-5 東芝)
Toshiba MK4020GLS 仕様書
※なお、東芝HDの仕様書については、東芝より一般向けに公開されていないので、OEM会社(?)のMTC(Micro Technology Concept)
社公開の当該仕様を参考にしました。このハードディスクは、パナソニック用に特別に作られたもので、
仕様書の内容と、CF-T1に実装されているハードディスクの品番(HDD2177→仕様書ではHDD2178)
が異なっていたり、ピンや電圧が若干異なりますので、あらかじめご了承願います。
※他人から譲り受け説明書がない場合や、メーカーが資料を提供していないなど、詳細が分からない場合は、ハードディスク本体の
ラベルの数字やパソコンの製造年等から、下記の表を使って推測することもできます。(クリックで拡大表示)
★参考
東芝じゃないHDを使うという方のために、市場に割りと多く出回っている日立製のHDについて製品の仕様の見方について
説明いたします。
HTS541212H9AT00(2.5inchi 120GB 9.5mm ATA-7)
Hitachi Global Storage Technologies 日立グローバルストレージテクノロジーズ
HTS541212H9AT00
H: Hitachi
T: Travelstar(ノート用) *1
S: Standard(標準仕様) *2
54: 5,400 RPM (回転速度)*3
12: 120GB (仕様の最大容量)
12: 120GB (製品の実装容量)
H9: 製造時期等 識別値 *4
AT: パラレルATA(コネクタ形式)*5
*1 Ultrastar, Deskstar(デスクトップ用), Travelstar(ノート用), Cinemastar(ビデオ用), Endurastarの5区分
*2 E=特別仕様, Standard=標準仕様の2区分
*3 3,600 4,200 5,400 7,200 10,000 15,000 の6区分 回転速度
*4 G, J, H, K等 Generation Code
*5 AT=パラレルATA, SA=シリアルATA の2区分
Hitachi HTS541212H9AT00 仕様書(48bitLABについては84頁)
●パソコンのBIOS等の確認●
次に、内蔵用か、もしくは、外付けで起動用にHDを使用される方は、BIOSの確認をしておきます。DIMビューアー(Desktop Management Interface)等の名前で、パソコンに最初から内蔵されているソフトを利用します。
パナソニックのパソコンの場合、「スタート」→「マイコンピュータ」→「ローカルディスク(C)」→「Program File」→「Panasonic」→「DMI」と進みます。
「DIMVIEW(DMIビューアー)」を起動します。以下のような、画面が表示されたかと思います。すべての内容を一度に表示したい場合は、「ファイル」→
「すべてのデータを保存」し、内容を確認します。
次の項目を確認しておきます。
System Management BIOS
┠General Information
┃ ┠BIOS Information
┃ ┠Vnedor Phenix Technologies K.K.
┃ ┠BIOS Version V1.00L13
┃ ┠・・・・・
┃ ┠Boot from CD Supported= Yes
┃
┠System Slots
┃ ┠Slot 1
┃ ┠Slot 2
┃ ┗Slot 3
┃ ┠Slot Type PCI
┃ ┠Slot Data Bus Width 32bit
┃ ┠・・・・・
┃ ┠Slot Charateristics Provides 5.0 Volts, Provides 3.3 Volts
BIOSはフェニックス社製でバージョンV1.00L13いうことです。起動用ディスクとして使用される方は、Boot from・・・・も確認しておきます。
CD-ROMから起動できるということです。その他の項目がない場合は、USBハードディスクを起動ディスク用にすることは不可能だと考えられます。
さらに、HDを内蔵用にする場合は、System Slotも確認しておきます。ハードディスクを繋ぐインターフェースは(ミニ)
PCI(Peripheral Component Interconnect)であり、バス幅 32bit、動作電圧が5V、3Vということです。
Panasonic パソコンサポート ダウンロードサイト
Phenix Technologies(フェニックス)
PCI(Wikipedia)
DIMビューアがパソコンになかった場合や表示された内容では不十分な場合は、パソコンを再起動し、電源が入ったらすぐにキーボード「F2」を押し、
BIOS画面を出し、必要な情報を確認します。
ここでも、BIOSのバージョンがちゃんと表示されていますね。
この画面では、USBHDが起動ディスクとして使用出来るかどうかが表示されています。
このパソコンでは、USBHDの選択がないため、起動ディスクとして使用することは不可能です。
参考 BIOS等の確認ソフト
Fresh Diagnose 7.66
PanasonicのBIOSについては、これ以上情報を探し出すことができませんでした。
パソコンのBIOSがLBA48bi対応かどうかについては、ソフトなどでの調べる手立てを
現段階では、こちらのサイトでは持ち合わせておりません。新しい情報が入り次第、
その内容について掲載したいと思います。なお、信頼ある情報筋からこのCF-T1の
BIOSは28bitLBAであることが分かっております。メーカーに直接問い合わせるのも
一つの手段かと思われます。
バージョン等が確認できたら、BIOSの提供会社やパソコンのメーカーサイトなどで、
大容量のHDを使用するためのBIOSのバージョンアップ情報があるかもしれません
(自作のパソコンの場合可能性が大いにあります)ので確認しておきます。
必要に応じて、インストールしておきます。
●パソコンOS等の確認●
今更確認することもないかもしれませんが、念のため確認しておきましょう。
「スタート」→「マイコンピュータ」→左枠内「システム情報を表示する」へ進みます。
このパソコンのOSは、出荷当時はWindowsXP(SP1)サービスパック1でしたが、諸般の事情で
SP2へアップグレードしています(無料)。
次にUSBは、「ハードウェア」→「ディバイスマネージャ」→「USBコントローラー」へ進みます。
表示された中に「エンハンス」又は「Enhanced」の文字があればUSB2.0ということになります。
Panasonic Let's note CF-T1 仕様書
●ハードディスクケースの確認●
ハードディスクケースにも様々な種類があります。ハードディスクとケースを接続し、使うことができるかを仕様で事前に確認しておきます。
2.5 HDD COOL BOX (有限会社 フリーダム 販売)
動作環境
パソコン :USBインターフェースを備えたPC/AT互換機
OS :Windows98SE/Me/2000/XP、 Mac OS 8.6以上
仕様
ハードディスク用コネクタ :44ピンIDE 2.5インチ(パラレルATA-7)
インターフェース :USB2.0、1.1
転送速度 :480Mbps
ドライバソフト付属
ケース
材質 :アルミニウム合金
サイズ :2.5インチ
厚さ :9.5mm
基板
メーカー :MYSON CENTURY INC 世紀民生(台湾)
番号 :DTK8818-9099
集積回路 :CS8818G107
LBA :48bit
その他 :Big Drive 対応=LBA48bit対応ということ
MYSON CENTURY CS8818 仕様
USB PORTABLE HARD DISC USER MANNUAL(マニュアル日本語訳)
※日本語訳を作ってみましたが、内容を鵜呑みにせず、各自で英語と日本語の訳が合っているかどうかを確認しながら作業をお勧め願います。
★ハードディスクとケースとパソコンの仕様の比較
ハードディスクとハードディスクケースの仕様が把握できたところで、表にして両者を比較してみます。(クリックで拡大表示)
まず、基本的に、サイズや厚さが合っていることが必要です。これらが異なりますと、ケースにハードディスクが収納できない場合があります。
ATA(パラレルATA)、転送モード、LBAについては、番号が多少異なっても、転送速度や認識する容量に限界生じるだけで、他の問題はありません。
ただし、SATA(シリアルATA)という別規格の場合、ATAとコネクタの形状がまったく異なりますので、HDがケースに接続できず、使えませんので、
SATAなのかATAなのかを必ず確認しておいてください。
パソコンと、ケースの仕様の比較ですが、USBやOSの規格はともに合っているので、問題なく使えるということです。
以上、ハードディスク、ケース、パソコンの仕様を確認した結果、ハードディスクケースが問題なく接続できることが確認できました。
万が一、シリアルATAとパラレルATA(IDE)のハードディスクを間違って買った場合、内蔵用にするなら変換コネクターを使って使用することができます。
シリアル→パラレル(IDE) パラレル(IDE)→シリアル 変換コネクターがあります。
上海問屋 カテゴリ欄の「パソコンパーツ」「変換コネクター」で確認できます。
●ハードディスクの決定●
最後に、実際にこの東芝のハードディスクがパソコンで使用出来るかを確認します。といっても、この東芝のハードディスクは、
もともと、このPanasonicのパソコンに内蔵されていたものなので、使えることが分かっておりますが、念のため、他のハードディスクを
ご使用予定の方のために、確認の方法を交えて確認しておきたいと思います。
外付けデータ用の場合
外付けデータ用の場合、HDはBIOSに影響されないので、フリーダムのケースとWindowsXP(SP2)で、
ファイルシステム NTFSでHDをパーテーショニング、フォーマットするのであれば、最高144PBまでの容量の
ハードディスク使用出来るということになります。
内蔵、もしくは外付け起動用の場合
一方、内蔵、もしくは外付け起動用の場合、パソコンが起動する際、ハードディスクの内容をBIOSが読みます
ので、必然的にBIOSの仕様が影響してきます。このパソコンのBIOSについては、前述のとおり、48bitLBA対応の
拡張INT13かどうか分かっていません。このパソコンの発売が2002年の10月ということで、上の容量の制限の表では、
BIOSが拡張INT13 48bitLBAに対応しているか微妙な感じですが、少なくとも、拡張INT13の28bitLBAに対応して
いると考えられます。(CF-T1は2002年の段階で28bitLBA対応であるということが後で判明しましたので追記しておきます。)
BIOS、ケース、OSの仕様を比較すると、BIOSが一番条件が悪いようです。この一番悪い条件が
HD容量認識の限界となります。したがって、外付けの場合に使用出来るハードディスクは136GBとなります。
結論
以上のことから、この条件でパソコンが認識できるハードディスクの容量は、外付けデータ用の場合144PB、
内蔵もしくは、外付け起動用の場合136GBで、ここで使用するハードディスクは、Toshiba MK4020GLS 40GBで
制限容量内で、一方、フリーダム 2.5 HDD COOL BOXは144PBまで使用できる大容量HD対応のケースなので、
問題なくパソコンに接続し、それぞれ使用できることが確認できました。したがいまして、ここでは、
Toshiba MK4020GLS 40GBのハードディスクとフリーダム 2.5 HDD COOL BOXのケースを用いて作業を
進めたいと思います。
注意
※仕様等の条件がたとえ一致していて使用が可能だと思われるものでも、パソコンとハードディスクの製品としての
相性の良し悪しで、場合によっては使えないものもあるようです。販売店によっては、相性による返品等を保障して
くれるところもありますので、不安な方は、保障制度の整ったお店を利用されることをお勧めいたします。
※容量制限を解除する場合は、たとえ、条件を合わせても使えない場合が考えられます。様々な資料を各自で
精査したうえで、自分で判断し、作業していただくようお願いします。
※起動用ディスクとしてハードディスクを使用される場合は、お持ちのパソコンやハードディスク、ケース等で、
起動ディスクとして利用可能かどうか、各自でよく精査した上で、自分で判断して作業を進めてください。
ここでは、外付けのデータ用としてハードディスクを使用することを前提としているため、外付けの起動用
ハードディスクについては説明しませんのでご了承願います。
●●パーティショニングとフォーマット●●
自作、既製品を問わず、外付けハードディスクをパソコンに接続して使用する場合、最初にハードディスクを
パーティショニングして、フォーマットしなければなりません。パーティショニング(区画分け)、フォーマットを行うソフト
は元からパソコンのOSに付属しています。
●パーティション
パーティションの種類 2種類(組み合わせにより最大4つ設置できる)
┠プライマリパーティション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最大4つ設置できる
┗拡張パーティション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最大1つ設置できる
┗論理ドライブ(論理ドライブ内は自由に間仕切可)・・・・(数制限なし)
●ファイルシステム
★Windows 95、98、Me
ソフト(コマンド)・・・・MS−DOSプロンプト FDISK
ファイルシステム・・・FAT16, FAT32
格納場所・・・・・・・・「スタート」→「プログラム」→「MS-DOSプロンプト」FDISKを実行
★Windows2000, XP, NT
ソフト・・・・・・・・・・・・論理ディスクマネジャー
ファイルシステム・・・ FAT16, FAT32, NTFS
格納場所・・・・・・・・・@「スタート」→「コントロールパネル」→「パフォーマンスとメインテナンス」
→「管理ツール」→「コンピュータの管理」→「ディスクの管理」
A又は[スタート]→[ファイル名を指定して実行]
→diskmgmt.msc を実行
ここでは外付けハードディスクを、データ用として使うことを前提に、WindowsXPでのパーティショニング フォーマット方法について説明します。
パーティションは最高4つ作成することができます。ご自分の用途やパソコンの環境に合わせてパーティショニングを
してください。パーティションの種類は、大きく分けて2種類あり一つは、パソコンを起動するためのOSなどを格納するプライマリパーティションで、
もう一つは、OSをどのように起動するかなどの記録したマスターブートレコード(MBR)というデータなどを格納する拡張パーティションです。
データはどちらにも格納できます。プライマリパーティションは最高4つ作成できます。拡張パーティションは1つだけです。プライマリパーティションと
拡張パーティションの組み合わせは自由ですが、双方の合計の上限は4となります。1HDにプライマリパーティション1つだけ、とか、
拡張パーティション1つだけという間仕切りも可能です。拡張パーティションについては、さらに分割が可能です。この分割には制限がありません。
用途によって、組み合わせは様々ですが、ここでは、データを扱う専用のハードディスクを想定していますので、拡張パーティションで
一つのパーティションを作成することにします。また、拡張パーティション内は間仕切りしません。
ファイルシステムについては、Windows2000やXPの場合NTFSを使用するのが最も有効であるようなので、NTFSでフォーマットすることにします。
NTFSは、他のFAT32等に比べ、ファイルのセキュリティ機能が優れ、大容量のハードディスクを扱えることやデータアクセスが速いこと、
などの他たくさんの便利な機能があるようです。その反面、Windows95,98,Meからアクセスできないなどの制約があるようです。
Windows95等のパソコンに接続してハードディスクを使用されることがある場合は、アクセスしたいパーティションだけをFAT32等にフォーマット
するほうがよいかと思います。ここでは、Windows 95等への接続を想定しておりませんので、NTFSでフォーマットすることにします。
以上、ここでは、容量40GBのハードディスク全体に、1つのデータ専用の拡張パーティションを施し、拡張パーティション内は間仕切りせず、
NFTSでフォーマットすることにします。
プライマリ・拡張パーティション(Logitec)
パーティションの間仕切法
FATとNTFSの違い
NTFSの長所と短所
FAT32の長所と短所
NTFS アクセスの制限
Microsoft FAT32
Microsoft WindowsXPのFAT32の制限
パーティション(Wikipedia)
ファイルシステム(Wikipedia)
参考
Windows版 ソフト
DOS画面が苦手な方はこちらがおすすめ。(Windows95,98,Me〜対応)
SwissKnife 3.22 (スイス・ナイフ:英語表記)
BUFFALO Disk Formatter Ver.2.04(バッファローHD購入者対象)
Western Digital Data Lifeguard Tools (ウェスタン・デジタル購入者対象?)Win95×
市販のソフト(95ORS2以上、日本語で操作)
Acronis Disk Director Personal(ソースネクスト)
DOS版 ソフト
Cute Partition Manager(CPM) 0.9.8
Partition Logic 0.68
Windows95,98,Meのパーティショニングの方法
FDISKコマンドの使い方(Windows.FAQ)
FDISKの使い方(NOVAC)
FDISKコマンドについて(kso.jp)
FDISKの使い方(nobumasa-web.hp)
@基板の取り外し
Aハードディスク 基板への取付け(マスターモード)
B収納、組立
Cパーテーション フォーマット 動作確認
※作業の都合上、作業の順番が前後することがございます。
作業を進める前に、取扱説明書等に必ず目を通して、説明書の指示に従ってください。
USB PORTABLE HARD DISC USER MANNUAL(マニュアル日本語訳)
※日本語訳は、本サイト管理者自らが行ったものでありますが、日本語訳の
内容については、本サイトでは、一切補償しません。付属の英語の説明書
をあくまでも参考にして作業を進めてください。
今回使用するハードディスクケースにはネジ止め用のドライバーが付属品として添付されていますので、特に準備するものはありません。
他社のハードディスクケースをご購入の方は、必要に応じて、各自でご用意願います。
爪の先等でハードケースとふたの隙間を広げて、ふたを開きます。
ゆっくり、ふたをずらしてゆき、開けます。
ふたの裏には基板がついています。
ここで、基板とケースの向きをしっかり覚えておきましょう。
基板を観察します。赤丸には集積回路が取り付けてあります。
メーカーや型番が確認できます。
裏から見た写真。
赤丸には、基板の番号が書いてあります。
ケースの中も観察しておきます。
中に緩衝材のようなものは何も施されてはいないようです。ハードディスク
使用中の外からの衝撃がどれだけハードディスクに影響するかが少し心配です。
よく言えば、なにも覆っていない分、放熱効率がよいという事でしょうか・・・。
上の離れた場所にある4本のピンには何も挿しません。
取扱書にも、「マスターモード」で接続する必要があると書いてあります。
マスターモードとは、この4本のピンに何も挿していないことを意味します。
ハードディスクは金属のシールド(板)が取り付けてある方を上にします。
基板は、コンデンサ等の電子部品が多く見える方を上にします。
接続前に、裏から見た様子。
コネクタ等を折ったり、傷つけないように、ゆっくりと差し込んで行きます。
奥までピンを完全に差し込みます。
独立した4本のピンは何も刺さっていない状態で見えます。
できるだけ、床やテーブルの上に置いた状態で作業をするようにしましょう。
基板のコネクタ接合部分はあまり強くありません。重いハードディスクなどの
力が加わると破損する恐れがあります。
ハードディスクを取り付けた基板をケースに差し込みます。
ケースと基板の向きは合っていますか?
ケースと基板の間に隙間がないように、しっかりと奥へ差し込みます。
ネジで基板を固定します。この製品は、基盤とケースを固定するために、
2箇所ネジを締める必要があります。
ケースに基板がしっかりはめ込まれていない場合、ケースのネジ穴と
基板のネジ穴が合わずに、ネジが挿入できないことがありますので、
もう一度、基板がケースにしっかり差し込まれているかを確認しておきます。
ネジはかなり小さいので、ドライバーでネジ山をだめにしないように、
慎重に行います。また、ネジ締めは、ある程度固定が確認でき、かつ、
表面に出っ張りがなくなれば、ネジ締めを止めます。
あまり強くネジを締めすぎると、ねじ山が壊れ固定できなくなりますのでご注意ください。
USBコネクタケーブルを接続します。
本体の差込口を確認します。
コネクタは、1口側を使います。
コネクタの上下は、握りの図柄で判断します。→のマークがある方が大抵上側になります。
コネクタの向きを確認し、正しければ奥までしっかりと差し込みます。
コネクタの差込が終われば、ハードディスクケースの組立は完了です。
作業の前に、必ず守らなければならないことが1つあります。それは、USBハードディスクを取り付けるのは、
パソコンの電源を入れてWindowsが起動し終わってからということです。これを、守らないと、USBハードディスクが
コンピュータに認識されず、この後の作業もできないからです。
はじめに、USBハードディスクを接続してない状態で、「スタート」メニューから「マイコンピュータ」を選択し、
マイコンピュータ内の「ハードディスクドライブ」の表示を確認しておきます。
このパソコン内蔵のハードディスクはパーテーションで2つに区切っていますので、ローカルディスクC、
ローカルディスクDが存在します。
確認が終わったら、こちらの画面は、完全に閉じます。
USBハードディスクをパソコンにつなげます。
パソコン側は二又のうち折り返してないほうのコネクタを使用します。
折り返した方のコネクタは、電力不足で作動しない場合の補助電源用となります。
なお、電力不足等で、HDが作動しない場合、必要に応じて補助用のコネクターを差し込んでください。
コネクタの握り部分に、→のマークがあります。これを上にしてパソコン側のUSB差込口へ
挿すと、大抵は接続できます。
USBハードディスクを接続したところで、再び「スタート」メニューから「マイコンピュータ」を選択し、
マイコンピュータ内の「ハードディスクドライブ」の表示を確認しておきます。
まだ、新しいハードディスクドライブのアイコンが現れていないので、認識はしていないようです。
パーテーショニング フォーマットをしなければならないことが改めて理解できます。
確認が終わったら、こちらの画面は、完全に閉じておきます。
次に、論理ディスクマネジャーサービスを開きますが、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」
でdiskmgmt.msc を入力して実行すると現れますが、ここでは、このサービスの場所を知っておくことも
必要だと思いますので、以下の手順で行います。
「スタート」メニューの中の「コントロールパネル」を開きます。作業する分野を選びます、と下の画面が出まますので
「パフォーマンスとメンテナンス」をクリックします。
分野を選びますという下のような画面が出まますので「管理ツール」をクリックします。
下のような画面が出ますので、「コンピュータの管理」をダブルクリックします。
下のような画面が出ますので、左の枠内の記憶域「ディスクの管理」をクリックします。
論理ディスクマネジャーサービスに接続が開始され、下の画面が出ます。
拡大写真で見てみます。
上から、ディスク0は、このパソコンに内蔵されている120GBのハードディスク、
ディスク1が540MBのUSBメモリー、ディスク2が先ほど挿入した40GBのUSBハードディスクです。
USBハードディスクは、まだパーテーショニング フォーマットしていないので未割り当てとなっています。
色分けで、青がプライマリパーティション、緑色が拡張パーティション、その中の薄めの青色
が論理ドライブとなっています。
次に、USBハードディスクをパーティショニング、フォーマットします。前述のとおり、ここでは、
このハードディスク全体にパーティションを一つだけ設置し、これをNTFS形式でフォーマットします。
USBハードディスクの未割り当ての黒帯の下の白い枠の中で、マウスの右ボタンをクリックします。
すると、メニューが出てきて、その中に「新しいパーティション」という項目がありますので、クリックします
新しいパーティションウィザードの開始という画面が現れます。説明を読んだら「次へ」を押します。
パーティションの種類の選択画面が出ます。
プライマリパーティション、拡張パーティション(論理ドライブ)の2(3)種類があります。
Windows等のOSを入れて起動する場合は、プライマリパーティションにする必要がありましたが、
ここでは、拡張パーティションにします。拡張パーティションにチェックに印を入れて、「次へ」を押します。
次に、拡張パーティションの大きさを指定しますが、ここでは、ディスク全体に1つのパーティションを施しますので
最大の数字を指定し、「次へ」進みます。
これから行おうとしているパーティションの内容が表示されます。確認して、問題がなければ、「完了」を押してパーティション作成を行ってください。
パーティションの結果が論理ディスクマネジャーサービスに表示されます。拡張パーティションとして認識しました。
次に、ファイルシステムでフォーマットします。ハードディスクの表示グラフ内の空白をマウスボタンで右クリックし
「新しい論理ドライブ」を選択します。
新しいパーティション ウィザードの開始 が現れます。「次へ」進みます。
ここでは、拡張パーティション内は自動的に論理ドライブとなります。「次へ」進みます。
ここでは、パーティションサイズを指定することで、間仕切が可能ですが、間仕切りは行いません。
最大サイズでフォーマットしますので数字を確認して、問題なければ「次へ」進んでください。
なお、拡張パーティションの間仕切には、パーティションの数の制限はありませんでしたので、
もし、ここを何分割かにしたい場合は、ここで指定した数字の残りの数字が未割り当ての領域
として表示され、この画面を再び出し、同じように間仕切っていくことになります。
つまり、1回の作業で、2分割しかできないということです。
次に、ドライブ名(英文字)をこのディスクに割り当てます。特に希望がなければ、表示されたものをそのまま選択して、「次へ」進みます。
次に、ファイルシステムのフォーマット形式を選択します。ここでは、NTFSの使用を前提に作業を進めていますので、
アロケーションユニットサイズ等変更がなければ、そのまま「次へ」進みます。
なお、ボリュームラベルとは、「ローカルディスク」なと、マイコンピュータ内等で表示される時のドライブの名前です。
次に、これから行おうとしているフォーマットの内容が四角い枠内に表示されます。内容を確認して問題なければ
「完了」を押してフォーマットを開始します。
論理ディスクマネジャーサービス が表示され、フォーマットの進行状況が帯の中に表示されます。
フォーマット中は、絶対に、ハードディスクにアクセスしたり、
USBケーブルを抜いたり、パソコンの電源を落としたりしないでください。また、ハードディスクを移動したり、
衝撃を加えたりしないでください。フォーマットに失敗するほか、ハードディスクに致命的な障害を与えかねません。
40GBのハードディスクで、約40分かかりました。
ボリュームと名前がつきドライブはFとなり、NTFSで正常にフォーマットが完了しました。
念のために、このコンピュータがハードディスクを認識したかどうか確認します。
「スタート」メニューから「マイコンピュータ」を選択し、マイコンピュータ内の「ハードディスクドライブ」
の表示を確認します。
作業の始めに確認したときにはなかった ボリューム(F)というディスクのアイコンが現れていました。
無事パソコンにもUSBハードディスクが認識されました。
なお、今後USBハードディスクをお使いの際は、必ず、パソコンの電源を先に入れてWindows起動が完了した後に、
USBハードディスクのケーブルをパソコンに接続するようにしてください。この手順で、接続しないと、ハードディスクが、
パソコンで認識されないなどの問題が発生する場合があります。
取り外す場合は、「ハードウェアの安全な取り外し」を所定の方法で行った後、再びパソコンに接続するか、パソコンを
終了し、電源を落としてから、USBハードディスクを外します。
以上で、すべての作業が完了しました。