パソコンが起動しないなどのトラブルの中には内蔵されている電池を交換するだけで解決する
事例もあります。深刻な不具合と思い修理に出し、電池交換だけで済んだとしても、高い修理代
(技術費)を請求されることは珍しくありません。わたしたち素人でもできることであれば、自分で
修理し出費を軽減したいものです。
そこで、本サイトでは、わたしたち素人でもできる、CMOSバックアップ電池交換の方法について説明いたします。
2008年5月27日(平成20年) 公開
ここに記載してある内容については、あくまでも本サイト管理者(著者)個人で考案したものであり、メーカー等に
よる技術指導や指示を得たものではありません。また、管理者(著者)が知りうる範囲で公開(または改訂)した時点で
確からしいと考えたものであり、未来永劫有効であるとは考えておりません。
したがいまして、本サイトの掲載内容に従い、または、参考にし、作業されたこと等により、所有の製品
等に生じた不具合や故障等の損害のほか、作業や使用による身体への傷害等に対して、管理者(著者)は一切
補償および賠償はいたしません。法令をはじめ技術や規格の時代による変化を各自で把握し、情報が適正かどうか
判断したうえで、あくまでも、自己責任において作業を進めていただきますようお願いします。
さらに、自分で修理、交換した場合、交換した部分はもとより、交換が原因となる他の故障についても、
メーカー保障の対象となりませんので、あらかじめご了承願います。
なお、製品等に備えられた説明書、注意書き等があれば、それにしたがって作業を進めるようお願いします。
少しでも、不安のある方は、自分で修理等をされず、業者等へ依頼されることを強くお勧めいたします。
以下の説明に従い、または、参考にし類似の作業をされた場合、上記免責事項に同意されたものとみなします。
楽天市場 ボタン電池
@PC CHIPS BKi810 v1.6
ACMOSバックアップ電池(CR2032) 交換
B症状 パソコン起動時にCMOS checksum error - Defaults loaded と
表示され、Windowsが起動しない。
※たとえ条件(環境)が異なっても、応用が可能と思われますので、参考にしていただければ幸いです。
※なお、これ以降に掲載されている写真は、jpeg形式で収録されています。拡大して、内容を確認されたい場合は、
マウスボタンを右クリックして、「名前をつけて画像を保存」して、閲覧ソフトでご覧ください。なお、一部の図や表は
クリックすると、ブラウザで別画面により詳細を確認できるようになっています。
@分解
A電池交換
B組立て
※作業の都合上、作業の順番が前後することがございます。
ボタン電池
楽天 ボタン電池 CR2032
92円〜
必ず、現在お使いのパソコンの電池に刻まれている数字と同じ数字の
電池をご用意ください。
プラス ドライバー
楽天 プラス ドライバー
11円〜
ちなみに、ここで使われているパソコンのネジには プラスNo.2(6mm)を使用するのが一番よいかと思います。
また、電池を本体から取り外すときに、マイナスのドライバーがあると便利です。
ドライバーのサイズについて
FreeLab様 サイト
以下、作業を進められる前に免責事項を必ずご一読ください。
たとえ読まれなかった場合でも、以下の手順に従って、または、参考にされて
類似の作業をされた場合、前項の免責事項に同意されたものとみなします。
ふたを固定してあるねじを探します。
このパソコンのふたは裏面3箇所をネジで留めてあります。
プラスのドライバーでねじを外します。
段のついた六角状のネジ
正面を下にし、裏面を上にし、パソコンを立てます。
パソコンを倒さないように気を付けながら外ケースをスライドして引き上げます。
正面には起動ボタンやケース等の突起物があります。正面を下にすることにより圧迫され
破損したりバネが故障する可能性があります。心配な方はやわらかい物で保護したり、
全体を抱えるなどして作業願います。
ケースを外した状態。
通常使用する時のように、開放部を上にし横置きにします。
次に、正面のカバーを外します。カバーの上にあるカギの位置を確認します。
このカギは、本体の金属製骨組みに引っ掛ける構造になっています。
@2箇所のカギを同時に最小限に持ち上げて、下を支点にしてゆっくり手前に引き倒すように外します。
上のカギの部分が金属から離れたら引き倒すのを止めます。倒しすぎると下の部分にあるカギを破損する
可能性がありますので注意が必要です。
A下のカギを壊さないようにカバー全体を軽く持ち上げ、手前に引いて本体から外します。
上下のカギの形状をよく把握して外し方をイメージしておきましょう。
下のカギと本体フレームの鍵穴の形状。これらも写真をよく見て覚えておきましょう。
左右側面前方のネジを外します。
左右側面前方のネジを外します。
これらは、フロッピー、CD、ハードディスク ドライブを固定するネジです。
左右側面前方のネジを外します。
CDドライブとフロッピードライブの後ろの角に両手の親指をあて、残りの指で
本体フレームの一部をしっかり持ち、前にスライドしながらドライブ一式を押し出していきます。
写真撮影の都合で片手で押しているように写っていますが、両手で同時に押し出します。
完全に押し出しません。ある程度押し出していくと、ファンのすぐ脇に電池が見えてきます。
電池が取り外せるようでしたら、そこで手を止めます。
電池が見えたところで分解は終了です。
次に、電池を外します。指では取りにくいので、マイナスのドライバーなどを使用して取り外します。
取り外した電池
念のため、電池の型式を確認しておきます。CR2032 3V
交換用の電池を準備します。
このパソコンでは+プラス電極が上になるように、電池をはめ込みます。
組立ては、分解と逆の手順で行います。
ドライブ一式を本体フレームに押し込みますが、そのとき、下側にある3箇所のカギがうまく噛み合うように注意します。
押し込む前に、ケーブルのコネクターが外れていないか確認をしておきます。押し込むときには、コードが電子部品等を
圧迫しないように気をつけます。
ドライブと本体フレームを固定するためのネジ穴を合わせます。
左右のネジを締めます。
左正面のカバーを取り付けます。
外ケースをはめ込み、ネジを締めます。
以上ですべての作業は終了です。
BIOSについては下記を参考に設定願います。
tadachi-net.com 様 / BIOSチューン(BKi810)
なお、実際に作業をされる前に必ず免責事項をご一読ください。
たとえ読まれなかった場合でも、上記の手順に従って、または、参考にされて
類似の作業をされた場合、免責事項に同意されたものとみなします。