自転車のパンク修理は作業自体に要する時間は30分足らずで、力の要る作業ではないため、男性のみならず
女性や子供でも簡単にできます。費用はわずか100円前後(初期の出費は500円前後)です。
外出先では、パンク修理を業者へ依頼するのも止むを得ませんが、パンクが自宅やその付近であれば、
自分が修理することで、業者に持ち込む時間も節約できますし、修理費も節約できて一石二鳥です。
 そこで、本サイトでは、素人でも簡単にできる、早くて得する自転車のパンク修理方法について説明いたします。
2007年10月17日(平成19年) 公開
 ここに記載してある内容については、あくまでも本サイト管理者個人で考案したものであり、メーカー等に
よる技術指導や指示を得たものではありません。
 したがいまして、本サイトの掲載内容に従い、または、参考にし、作業されたこと等により、所有の自転車
等に生じた不具合や故障等の損害や、作業や使用による身体への傷害等について、サイト管理者は一切
補償および賠償はいたしません。あくまでも、自己責任において作業を行っていただきますようお願いします。
 なお、製品等に備えられた説明書、注意書き等があれば、それにしたがって作業を進めるようお願いします。
 また、自分で修理、交換した場合、交換した部分はもとより、交換が原因となる他の故障についても、
メーカー保障の対象となりませんので、あらかじめご了承願います。
 少しでも、不安のある方は、自分で修理せず、自転車修理業者等へ依頼されることを強くお勧めいたします。
@16インチ変速つき折りたたみ自転車
A前輪タイヤ チューブ パンク
  ※後輪もまったく同じ作業で修理することができます。
※たとえ条件(環境)が異なっても、応用が可能と思われますので、参考にしていただければ幸いです。
※なお、これ以降に掲載されている写真は、jpeg形式で収録されています。拡大して、内容を確認されたい場合は、
マウスボタンを右クリックして、「名前をつけて画像を保存」して、閲覧ソフトでご覧ください。なお、一部の図や表は
クリックすると、ブラウザで別画面により詳細を確認できるようになっています。
 
 
 
@チューブ取り外し
Aパンク修理剤貼り付け
B組立
※作業の都合上、作業の順番が前後することがございます。
 
 
 
 作業を進める前に、取扱説明書等に必ず目を通して、説明書の指示に従ってください。
 パンク修理をされる前に、念のために、上のフローチャートに載せています、太い黒枠の部分
の確認事項のうち、タイヤチューブの空気取り入れ口の金具の締め具合と虫ゴムが磨耗して
いないかを確認してください。タイヤの空気が抜けた原因が虫ゴムの磨耗等の場合も考えられます。
(虫ゴム→以下、写真あり)。
 ここで使用する工具、パンク修理剤はすべて100円ショップ等で入手できます。
 タイヤレバー
タイヤレバー
 タイヤレバー  99円〜
 タイヤをホイールから取り外すのに使用します。プラスチックや金属製で2、3本がセットに
なって100円ショップなどで売られています。材質は賛否ありますが、金属のほうが劣化が遅く、
強度があります。あれば2本より3本の方が、タイヤが取り外しやすいです。
 パッチ・ラバー
パッチ・ラバー
 パッチ  11円〜
 パンクした部分へ貼る補修用ゴムです。
 紙やすり
紙やすり
 紙やすり  30円〜
 タイヤチューブに補修用ゴムを貼り付けるときに、チューブに傷をつけて
接着剤やゴムがチューブに馴染むようにするために使用します。
 ゴムのり(百円ショップでの商品名)
ゴムのり(百円ショップでの商品名)
 ゴムのり  210円〜(ネット)
 補修用ゴムを貼り付けるための接着剤です。
 以上、3つもしくは、4つがセットになって100円〜150円位で
百円ショップもしくはホームセンターで販売されていることもあります。
 パンク修理セット  100円〜
 空気入れ
空気入れ
 空気入れ  100円〜
 チューブに空気を入れるために使用します。
 空気入れは、電動、足踏式等さまざまで、どんなものでもかまいませんが、
水鉄砲のような形状で、手だけ使って入れるポンプは、タイヤに空気を入れる場合、男性でも、かなりの力が必要なのであまりお勧めできません。
 プライヤーまたはペンチ
プライヤーまたはペンチ
 チューブについている、固定用等の金具の開け閉めに使用します。
 なくても、手で金具を強く締めておけば十分だと思われます。
 金づち、木づち
金づち、木づち
 チューブに補修ゴムを貼り付け後に、叩いて圧着するために使用します。
 少し行儀は悪いですが、なければ、裸足で強く踏むことも可能です。
 バケツ+水
バケツ+水
 パンク箇所を調べるために使用します。
 タオルまたは雑巾
タオルまたは雑巾
 濡れたものを拭くために使用します。
 油性のペン(ボールペン、マジックなど)
油性のペン(ボールペン、マジックなど)
 パンク箇所に目印を付けるために使用します。
 パンク箇所はとても判りづらいですが、これがなくても作業を進めることは可能だと思われます。
 自転車を横に倒します。
自転車を横に倒します。
 チューブについている金具をすべて取り外します。
チューブについている金具をすべて取り外します。
 取り外した金具
取り外した金具
 タイヤレバーをホイールとタイヤの隙間に2本差し込みます。
タイヤレバーをホイールとタイヤの隙間に2本差し込みます。
 差し込む間隔は、親指と人差し指を広げた位にします。レバーの片側は
スポークに掛けますので、レバーを起こしたときにスポークに掛けられる向きで
差し込むようにしてください。
 レバーを起こします。
レバーを起こします。
 うち、1本のレバーの端をスポークに掛けます。
 もう1本のレバーを徐々に右に移動し、タイヤとホイールの隙間を広げていきます。
 レバーが右に移動しない場合は、3本目のレバーをタイヤとホイールの間に差し込んで
同様のことを試してみます。この時、3本目のレバーも2本目との間隔を親指、人差し指を広げた
幅で差し込みます。
 1本目のレバーをスポークに固定したまま、タイヤを回転させながら、2本目のレバーを右にずらしながら、隙間を広げていきます。
1本目のレバーをスポークに固定したまま、タイヤを回転させながら、2本目のレバーを右にずらしながら、隙間を広げていきます。
 1周まわり、タイヤの片面がホイールから外れました。
1周まわり、タイヤの片面がホイールから外れました。
 チューブをタイヤから出します。
チューブをタイヤから出します。
空気の取り入れ口は、金具を穴の中に押し込むようにすれば外れます。
 チューブをすべて取り外しました。
チューブをすべて取り外しました。
 取り外した金具のうち写真の2種類の金具を取り付けます。
取り外した金具のうち写真の2種類の金具を取り付けます。
 金具を取り付けたチューブ。
金具を取り付けたチューブ。
 空気入れのノズルをチューブに差し込みます。
空気入れのノズルをチューブに差し込みます。
 空気入れで空気を入れます。
空気入れで空気を入れます。
 ある程度チューブが膨れるまで空気を入れます。
ある程度チューブが膨れるまで空気を入れます。
 水を入れたバケツを準備します。
水を入れたバケツを準備します。
 空気を入れたチューブを水につけます。
空気を入れたチューブを水につけます。
1周まんべんなく水につけてパンクの箇所を調べます。
 パンクした箇所から気泡が勢いよく出てきます。
泡が出てくる場所を良く覚えておきます。
 パンクした箇所から気泡が勢いよく出てきます。
泡が出てくる場所を良く覚えておきます。
 必ずチューブを1周回して、他にもパンク箇所がないか調べます。
タイヤの空気が抜けているのに、自転車に乗り続けた場合などは、
複数箇所チューブがパンクしていることがあるからです。
 チューブについた水をふき取ります。
チューブについた水をふき取ります。
チューブ全体の水を、タオルなどでよくふき取っておきます。
 パンク箇所にマジック等で印を付けます。
パンク箇所にマジック等で印を付けます。
 紙やすりでこすります。
紙やすりでこすります。
 パンク箇所を中心に、パッチラバーを貼り付ける範囲全体をこすり付けます。
パンク箇所を中心に、パッチラバーを貼り付ける範囲全体をこすり付けます。
 パンク箇所を中心に、ラバーパッチを貼り付ける範囲よりも少し
広めにゴムのりを薄めに広げて塗ります。
 パンク箇所を中心に、ラバーパッチを貼り付ける範囲よりも少し
広めにゴムのりを薄めに広げて塗ります。
 ゴムのりを塗ると、パンクの場所の印がのりで見えにくくなります。
パンク箇所はよく覚えておきましょう。
 2,3分表面が乾くのを待ちます。
2,3分表面が乾くのを待ちます。
 ゴムパッチを準備します。
ゴムパッチを準備します。
シール面に付いているアルミのカバーをはがします。
 ゴムパッチをパンク箇所を中心にチューブに貼り付けます。
ゴムパッチをパンク箇所を中心にチューブに貼り付けます。
チューブにつけた金具は取り外し、空気を抜いておきます。
 金づち等で圧着します。
金づち等で圧着します。
チューブが破損しないようにタオルなどで保護して、金づちで叩きます。余り強く叩きすぎるとチューブが痛みますので注意が必要です。
 ゴムパッチの表面に張ってある透明なフィルムをはがします。
ゴムパッチの表面に張ってある透明なフィルムをはがします。
ゆっくりはがします。これでパンク修理は終わりました。
ゴムのりが定着するまで、約1時間待ちます。
 1時間経過後
1時間経過後
チューブをホイールに収めます。
 空気を入れる金具の部分からチューブを入れていきます。チューブがねじれないように入れます。
 チューブ全部を入れます。
チューブ全部を入れます。
 チューブに空気を入れてチューブのねじれを取り除いておくために、金具を準備します。
チューブに空気を入れてチューブのねじれを取り除いておくために、金具を準備します。
 金具を付けます。
金具を付けます。
 チューブが、わずかに膨らむ程度に空気を入れます。
 チューブが、わずかに膨らむ程度に空気を入れます。
 タイヤの隙間からチューブがひねっていないかを1周回して確認します。
タイヤの隙間からチューブがひねっていないかを1周回して確認します。
 チューブのひねりがないことが確認できましたら、金具を緩め、空気を抜きます。
チューブのひねりがないことが確認できましたら、金具を緩め、空気を抜きます。
 チューブにすべての金具を取り付けます。
チューブにすべての金具を取り付けます。
 仮止めにしますので、あまり強く締めません。
 タイヤをホイールに差し込んでいきます
タイヤをホイールに差し込んでいきます
 ホイールを回しながらすべて差し込みます。
 この時は工具等を用いなくても、タイヤをホイールにすべて差し込むことができます。
 差込みが完了しました。
差込みが完了しました。
 タイヤに空気を入れます。
 タイヤに空気を入れます。
 空気の量は、親指でタイヤを強く押し付けて、わずかにへこむ程度にします。
 心配な方は、こちらで正確な空気圧の数値が割り出せます。
  自転車探検!様サイト内
 自転車を起こして、スタンドを立てます。
 自転車を起こして、スタンドを立てます。
 しばらくしても、空気が抜けるような気配(タイヤがつぶれたり、
空気の抜ける音がするなど)がなければパンク修理は成功です。
 最後に、仮止めしておいた金具を締め、黒いビニールキャップをしておきます。
 最後に、仮止めしておいた金具を締め、黒いビニールキャップをしておきます。
 2つある金具のうち、空気取り入れ口に近い(上の)金具を必ずしっかり締めておいてください。
これが緩むと空気が抜ける可能性があります。ペンチなどで締めなくても、手で強く
締めれば十分だと思われます。
 以上で、すべての作業が終了しました。